人と話すのが苦手だ。
自己開示が苦手で、どうにもうまく人と付き合えない。
他人を求めることにも、他人に求められることにも疲れてしまう。
傷つけないように立ち回り、傷つかないように逃げ回る。
私の人生、そんな感じだ。
話は変わるが、このブログのタイトルは吉田拓郎の「人生を語らず」からとった。
「今はまだ、人生を語らず」
このフレーズを聴いたとき、救われた気がした。
今はまだ、何も語らず、口を閉ざして生きていこう。
そう思った。
教育論も、価値観も、主義も、主張も、趣向も、思想も、
まるごとひっくるめて人生を、
今はまだ、語らずに生きていく。
その点、短歌はいい。
語らなくていい。
短歌は語りではない。
主体も、客体も、曖昧なままでいい。
生まれも、育ちも、生活も、環境も、背景も関係ない。
私の作品に関しては、まったくもって私の勝手でしかなく、そして、私の知ったことでもないのだ。
単純で、明快で、爽快な世界だ。
私は、そんな理由で、短歌が好きだ。
私には、「みっちゃん」という友達がいる。
幼稚園からの付き合いの、唯一「切れていない」友達だ。
みっちゃんに短歌とブログを始めたことを言った。
「リハビリね」
と、みっちゃんは笑った。
的確だなあ、と思った。