精神を病むぐらい必死になろうと、適当に手を抜いて働こうと、どちらにせよ人生は途切れずに続いていく。
真剣に向き合って、恨まれることもある。
よかれと思ったことで、取り返しのつかない事態に追い込まれることもある。
優しさや誠実さのつもりが、上滑りしていただけだと気づく。
どんなに足掻いても、犯してきた過ちも味わってきた後悔もリセットされたりはしない。
昨日も今日も明日もずっと地続きで、地続きだからこそ何も変わらない。
絶望と共に眠る夜。希死念慮と共に目覚める朝。
大人になったのだから、一人でちゃんと立てなきゃいけない。
夢を語るのは子どものすることで、願望を口にするのは我儘だ。
人生は個人戦。
生きることとは負け戦だ。