うちのクラスの給食のおかずを運搬中に当番がこぼしてしまった。
それを見て、私は暗澹たる気分になった。
まず、職員室に行って教頭・教務に報告。
こぼれたおかずを片付け、手伝ってもらった先生たちに謝罪。
教務に全校放送で余ったおかずを分けてもらえるように呼びかけてもらう。
わざわざ食缶を届けてくれたクラスに謝罪。
様子を見にやって来た教頭に謝罪。
同じ学年部の先生に謝罪。
給食終わって教頭、教務にまた謝罪。
電子掲示板で全体の先生に向けて謝罪の文を書く。
死にたくなった。
子どものミスは教師のミス。それはそうだ。確かにそうだ。
それでも頭を下げながら、私は死にたかった。
子どものミスだからなんて言って仰け反って我関せず、なんて教師にはなりたくない。
だから、死にたくなりながら頭を下げた。
そんな自分を馬鹿みたいだなって思いながら、これを書いている。