くだらないことで傷ついている。
笑っちゃうほどどうしようもないことでへこたれている。
分かっているけど、薬も飲んではみるけど、傷つくもんは傷つくし、へこたれるもんはへこたれる。
生徒は教師を選べない。それと等しく、教師は生徒を選べない。
そして、教師は同僚も選べない。
言いたいことはたくさんある。言えないこともたくさんある。だから、黙ってる。
黙って、職員室の隅っこ、目立たないように息を潜めている。
しんどい。
誰かに直接そう言えたら何か違うのだろうか。
1日、年休でもとって休めば何か変わるのだろうか。
でも、私には1日年休を取る、その過程すら既にしんどいんだ。
職員室の隅っこ、ぼんやり生きている私でもクラスの子供たちにとったらたった唯一の担任で、私が休めば誰か空いているコマのある先生が代わりを務めることになる。所謂、「代教」というやつだ。
快く(心の底は知らないが)代教に入ってくれる人もいる。でも、そうじゃない人もいる。
代教に来て、クラスを引っかき回すだけ引っかき回して帰っていく人もいる。
だから、私は学期中は年休を取らない。
39度近い熱が出ても、扁桃炎で喉が潰れても、鬱で体が動かなくても学校に行く。
息苦しい職員室で、1人、馬鹿みたいに傷つきながら働いている。